
:・・・って、ふぇぇ!? 何で私呼ばれているんですか!?

:そりゃ、今日の主役だしね、とりあえず挨拶するから。ちょっと待っててね黒猫さん♪ あ、そうそう、これから詠さんレギュラーメンバーだからお忘れなくね。

:そ、それって・・・つまりそういう事ですよね。が、がんばります。

:人生とは可変なのよ。願えばそれは今すぐに叶わなくても、いずれきっと叶うんだよ! ってことをエロゲで学んだ私なのですが、そんなことはともかくとして、選挙うっさいですねこの野郎。。。

:まぁ、あの人たちも頑張って・・・イルンジャナイカナー?

:何で棒読みなのさ・・・。それはともかく、なぎなぎ、今日集合っていったいなんなの? 重要告知?

:うんにゃ、重要告知は無いよ。・・・あれ? フロゥは?

:今日はメンテナンスしてその後アメリカにおつかいらしいよ。

:あちゃぁ・・・今日だったんだ。まぁ仕方ないや、フロゥはまた後で言うとしてとりあえず始めちゃおう。

:あのぉ・・・それ、挨拶になるんですか?

:いいのよ、私が挨拶というのだからきっと挨拶なのよ、多分、恐らく、きっと、おおよそ・・・。

:不確定要素多すぎだよ!?

:なぎなぎが不確定要素を用いることなんて結構頻繁じゃないかな? オブラートに包み隠す・・・みたいな?

:そういうものなのかな? ・・・ところで、彼女は?

:あぁ、そっか。朗はまだ会ったことなかったね。私が言ってもいいんだけど…ここは詠さんに挨拶してもらおうかね。

:あ、はい・・・夏咲 詠です。エリナさんに凪さんお久しぶりですね。朗さんも初めまして。今後ともよろしくお願いしますね。

:おー、詠さんお久しぶりだよ。・・・今後ともってことは・・・もしかして?

:うん、エリナの想像通り、詠さんにはレギュラーメンバーになってもらうわ。一応これでレギュラーメンバーは私、朗、フロゥ、エリナ、詠の5人ね。・・・もう少し増やしたいところだけど…とりあえずはこのままかなぁ?

:増やすにしても、少しアイコンの整理もしてからだしね。あ、私は朗、よろしくね~。

:今日詠さんが来るってことは。詠ルート終了したんだね。

:まぁね。っと、その前に、呼び方は好きなように読んでいいからね、もちろん本人の許可あってだけど。

:私は別に呼び捨てでも構わないですよ。

:それじゃ、私は詠って呼ばせてもらうね。私の呼び名は――ってこれは前に言ったから省略ね。

:さて・・・長々と書いていたけど、ようやく本題に入るわ。

:私のルートが終了したんですよね・・・秘密、ばれちゃいましたね。

:まぁ、実はメイド海の家あたりから気が付いてました。ただその時は、もしかして・・・っていう程度だったのだけど。

:やっぱり、ばれちゃうよね・・・。

:まぁ、詠の好物を聞いたり、非常時の行動を見ていたら大体は想像つくけどね…決定打になったのは、実はそれより少し前の、寝子麗についての会話だったりするんですよね。

:あの時ですか・・・でもそこまで大きなヒントになる会話は無かったと思うのですが・・・?

:まぁ、その部分だけだとそうだね。だけど、前後のつながりとか最初の出会いとかの反応を考えると、むしろ必然的だったのかなと。まぁ、今はまだいわないけどね。そのあたりは全部攻略し終えてからにするよ。

:そうですね、私もその方がうれしいです。それで・・・ですね。いかがでした? 私のルートは。

:・・・少なくとも、神ゲークラスの評価をしてもいいくらいのルートだったよ。雰囲気ゲーと謳ってるけど、むしろあの別れのシーンは泣きゲーの域だよ・・・!

:そ、そうですか・・・っ。そこまで言ってもらえると、私も頑張ったかいがあります。

:初めは雰囲気ゲーのニュアンス? がいまいち分からなかったけど、やってみるとこれは確かに雰囲気ゲーというのが分かりますね。「たとえ困難があっても、最後にはみんな笑っていられる」この言葉の意味をしっかりと理解できました。ただ一つだけ・・・そうたった一つだけ問題がありましたけどね…。

:・・・なんなのですか? 今からではもう間に合いませんが、私に非があるのならせめて謝罪だけでも・・・。

:あ、詠は関係ないよ。むしろ私自身の問題というか…私自身の性というか…ちょっと他のルートする気が出ないのです。エリナルート症状ですね(勝手に命名)

:・・・? と、いいますと?

:ん。まぁ、ルートが気に入り過ぎて、他のルートに手が付かない状態、もしくはその現象。解決策はいまだに発見されていないが、本命ルートを最後に残すことで症状の発生を防げる。・・・とされていました。

:過去形という事は何か違ったのですか。

:まぁね・・・今回の場合は、作品に感情移入しすぎて、元に帰ってこれない? つまるところ、詠ルートの世界に入り込み過ぎて出口がね…。結局のところ、久々にここまで良いシナリオに出会えた気がする。

:エリナさんに聞いた限りの知識ですけど、相当数の作品をやってこられたんですよね?

:まぁ・・・もはや趣味みたいなものだからね。趣味には手を抜かない主義だから…。

:そうなんですか。・・・ともかく、私のルートで感動してもらえてよかったです。えっと・・・その。本編後の事も語るべきでしょうか…? 正直すごく恥ずかしいのですが・・・。

:べつにいいんじゃない? まぁ。これだけは言っておくよ。

:?

:ネコ耳メイド可愛いですね♪ あとえっちな詠さんも好きですよ♪

:・・・!?

:このくらいの恥ずかしさで済んでよかったと思っておいた方がいいよ・・・エリナはもっとひどいから。

:は、はい・・・。

:っと・・・長々と話しちゃったね。まとめると、雰囲気ゲーと謳ってるだけあってその通りでした。詠の秘密には驚きもしましたが、むしろそれがアクセントとなってさらにシナリオや場面場面のエフェクトを高めていたと思いますね。しかし・・・これ雰囲気ゲーというよりは泣きゲーよりじゃないかなぁ・・・感動モノって点ではどちらも同じかもだけど。

:ま、まぁ。それは人によって差異はありますし、気にしても仕方ないかなと思いますよ?

:そだね。とりあえず以上で詠ルートのまとめはおしまい。・・・これは、4年ぶりの神ゲーに出会えるか・・・?

:最終評価がそうなることを私も願っています。今はもう寝子麗・・・いえ、マガイではないですが、きっと叶いますよね。